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【ラインアンプの回路】6SN7-6V6GT(T)の設計

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真空管ラインアンプを作成計画を立てて、前回回路を考えてみました。このブログでは、回路に部品定数いれ説明を文章にまとめました。このブログは関連性のあるブログの3回目の投稿です。

ラインアンプ作成についての以前のブログのリンクはこちらです。

真空管ラインアンプの定数について

別のブログで決めた仕様をもとに定数を落しこみました。前段と出力段ともカソード接地のシンプルな回路です。

特徴は出力部にライントランスを使用することです。

上の回路図が信号部の回路になります。初段に6SN7を1/2使用し出力段は6V6GTの3結としています。

初段回路について

6SN7のバイアスは5Vと深めです。CR結合表から1Vの入力信号に対して15V以上の信号を取りだしたいため出てきた値です。

選んだ定数は、

  • カソードの自己バイアス抵抗:3.9k
  • プレート抵抗:100kΩ
  • B電源電圧:250V
  • プレート電流は設計上:1mA

増幅率はCR結合表では16倍となっていますので、必要としている15Vの出力電圧が得られます。

出力段について

出力段には6V6GTを使用します。6V6GTを選択したのは今回UTCのラインアウトトランスを使用するという目的があり、このトランスが6V6GTとの組み合わせように設計されているトランスになるためです。仕様書の動作例にはB電源が250Vと300Vの2つが用意されています。

今回は250Vの使用例を使います。

  • カソード自己バイアス抵抗:400Ω(実際は390Ω)
  • バイアスは15V
  • プレート電流:約38mA

ラインアンプとしては十分すぎます。もっともバイアスを深くして電流を絞った方が音は良いかと思います。

ライントランス

ライントランスはUTC製のトランスです。残念ながら軍用で詳細な仕様がトランスや梱包箱にかかれていません。ただ、このようなトランスの仕様は、500または600Ωのモニター用のトランスで合わせて使われる真空管は、小型から中型の5極またはビーム管が使われていました。

その他の部品

入力は、CDやフォノイコライザーからの信号を受け取るため250kのボリュームをつけます。

初段と出力段のカップリングコンデンサーは0.01μFを選んでいます。この時のカットオフ周波数 F=160/(0.033*470)≒10Hzとなります。

カットオフの計算は 160 / (カップリングコンデンサの容量 X 出力段のグリッドリーク抵抗値)で求めます。

具体的には、今回の回路でおこなった例をみてください。

まとめ

部品が定数がきまり、
設計上のアンプの利得(増幅率)を計算します

初段:16倍 出力段:10倍 ライントランス:0.35倍

トータル56倍ですのでかなり高めになってしまいました。
実機を組んだ際に、調整が必要です。

考えられる案としては

  • 電源電圧を下げること
  • 初段に電流帰還をかけること
  • 局部期間をけること

実際にアンプを組んでからカット&トライで決められる範囲ですので実験をしながら追い込むこととします。

今後の課題

次は、電源部の設計をします。電源部の設計まで終わると、レイアウト等の外観設計と予算の算出です。パパのお小遣いで作れる範囲に収まるのか不安ですw。


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