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【真空管ラインアンプの設計】電源回路案

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トランス付きの真空管ラインアンプの設計をしています。このブログでは、電源回路についての説明をします。

電源部回路図

整流素子

整流は整流管の5Y3GTを使用します。わたしは、ダイオードよりも真空管を使うことを優先しています。スペース的な問題などがない限りは整流管を使っています。

5Y3GTは、350Vの125mA程度のまでの電源回路で使用可能な整流管です。6SN7や6V6GTと合わせるとMT管になりますが6CA7があります。

パイ型フィルター

フィルターは単純なパイ型フィルターになっています。一番最初に電気をためるコンデンサーの容量は10μFにしました。

整流管の規格表にあわせるのと、容量が小さい方が響きのよいアンプになると感じているためです。

その他の説明

パワー段

パワー段は左右共通にしました。チョークコイルを通ったのちに、少し大きめのコンデンサーを通ってアウトプットトランスへつながります。

電圧増幅段

6SN7への回路はチョークの後ろから2回路に分けて左右別々にしました。ステレオのイメージがきれいにでます。またコンデンサーに並列に入力した240kはブリーダー抵抗です。前段への電源電圧を安定化させる目的と、電源を切ってからコンデンサーに残った電気を放電させる目的です。

ヒーターバイアス

6SN7のヒーターバイアスは、6V6のカソードからとります。ヒーターの電圧をカソードより高くすることで、ノイズを低減させたり、ヒーターカソード間耐圧をまもるためにバイアスをかけることがあります。


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