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【これで安心】真空管アンプの寿命・メンテナンスについて

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「真空管アンプてメンテナンスが必要?」
「真空管は古い部品だけど入手できるの?」

アンプは真空管アンプに限らずメンテナンスが必要です。真空管のメンテナンスについて知っていれば簡単なことなのでこの記事にまとめました。

ぜひ疑問を解決して、真空管アンプ独特の美しい音色とリアリティーあふれるサウンドを手に入れて一緒に真空管オーディオライフ楽しみましょう。(筆者は熱烈な真空管アンプファンです。)

はじめに

すでにオーディオ機器を購入され、コネクターの接点を磨いたり、ボリュームのガリ防止に、ボリュームを回して接点がきれいになるようにメンテされたことがあると思います。

真空管アンプ(球アンプ)の場合は、ちょっとだけ増えますが誰にでもできる簡単な作業ですし、毎日、毎月いえいえ数年に1回程度の作業です。

メンテナンスの頻度は使用頻度や環境によりますが詳しくはそれぞれの項目に書いてあります。

真空管の寿命

一番気になるのは真空管の寿命になると思います。

アンプによって真空管の使い方がさまざまです。アンプでの真空管の使い方が違えば、アンプが使われる環境も様々です。

ここでは、真空管が理想的な状態で使われていると仮定して考えてみます。真空管は、3つの種類がありそれぞれ寿命や劣化による影響が変わってきます。

  • 整流管
  • パワー管
  • 電圧増幅管

上から順番に劣化が始まってきて、仕事が終わって1時間、週末土日に2,3時間づつ、1週間で合計10時間くらい聞いた場合、1年間で500時間くらい使うことになります。

整流管やパワー管であれば2年くらいを目安で交換するとベストな状態を維持できてることになります。

電圧管は、5年間くらいは問題ないと思いますのでパワー管を2回目に交換するときに一緒に交換するといいと思います。

2年経過したからすぐに使えなくなるのではなくて、車のタイヤのように少しづつ削れて使えなくなってくると思っていただけたらいいと思います。

劣化した真空管から新品に交換すると、音が非常にクリアになって、ボリュームもちょっとあがった感じを受けると思います。

劣化すると正常に真空管が動作していないためですね。

真空管の寿命は、使用方法つぎに温度が大きく影響します。使用方法はユーザーにはコントロールできませんので真空管アンプはなるべく熱がこもらないところでつかうことをお勧めします。

最後に真空管試験・カーブトレーサーというものがあり試験器でテストすることで真空管の健康診断も可能です。

メンテナンスコスト

現行のアンプを購入されてご使用される際は、通販や秋葉原等の電気街で交換用の真空管を購入・用意されてご自分で交換することが可能です。

必要な費用は真空管の費用だけになります。

取扱説明書に交換手順が記載されていると思いますので参考にして交換できます。交換手順の動画を撮りましたので参考にしてみてください。

販売から20年程度かそれ以上経過した球アンプは場合によっては真空管だけでなくコンデンサーが劣化して交換が必要な場合があります。

オークションなどで古い真空管を落札される場合はメンテナンスが必要な前提になる場合があります。

自分でメンテナンス可能か

前項目でも書きましたが、自分で真空管の交換は可能です。

300Bや2A3などはソケットに差しこむ向きがわかりにくいですが、外すときによく向きを確かめてから抜いて、新しい真空管も同じように差し込めば問題ありません。

すこし専門的になりますが、300Bや2A3は4本のピンのうち2本が太いピンになっていて、ソケットも太いピンが細いピンの穴に入れられないように設計されています。

誤挿入は少ないと思いますが大切な真空管ですので十分に注意して行ってください。

EL34/6CA7、6L6、KT88はUSオクタルというソケットになりますがガイドになるピンがあるので交換の難易度は低いです。

ECC83/12AX7やECC82/12AU7などのMT管はガイドはありませんが、誤挿入防止の機能があり難易度はおなじく低いです。

どのようにメンテナンスするのか

大きなメンテナンスは真空管の交換になります。

それ以外には、真空管をぬいてピンを無水アルコールなどできれいにするのも音質を維持する効果が見込めます。

製造から20年前後経過をしてくると電解コンデンサーやフィルムコンデンサーなど真空管以外の部品が劣化してくることがあります。

真空管以外の部品交換は専門業者で行う必要があります。

保守パーツ

残念ながら2000年ごろまでは真空管アンプに使用されていたものと類似の電子部品が多く作られていました。現在は、需要やビジネスの観点から廃止になっているケースが間々あります。

民生用(スマホやテレビ、ゲーム機など)に作られた部品は真空管アンプには使えませんが、産業機器(工作機械、飛行機、電車など)向けの部品が真空管アンプ使うことができ、自作派のかたは産業グレードの部品でアンプづくりを楽しんでいます。

真空管については東欧、ロシア、中国、アメリカ、日本でつくっているところがあり購入が可能です。

現行のアンプについては、現行生産されている真空管を使って作られていますので部品供給について心配することはない状況です。

まとめ

家庭で使う分には2年に一度程度の真空管の交換で十分です。交換をしなくても音楽を聞くことができます。
真空管アンプの場合、真空管は同じ規格のものをいろいろな会社でつくっていますので、最初に使われていたものから交換する楽しみもあります。

タイヤ交換の例になりますが、車を購入時と違うタイヤにすると静かになったり、スポーティーになったりするように、真空管アンプも違いを楽しむことができるアンプです。

他に質問があればTwitterやYouTubeのコメントまでご連絡お願いします。

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