わたしは、アンプの自作を趣味として20数年作ってきました。最近ではSNSで作り方などを聞かれることがでてきました。
以前真空管ショップで働いていたことから、アンプを作れるようになりたい方むけの球の選び方や買い方をまとめてみました。
参考になれば幸いです。
目次
ビンテージ管か現在生産の球か?
ビンテージ管と現在生産されている真空管どちらを購入されていますか?
この二つは、球の種類にもよりますが、ものすごく値段の差があることがありますよね。現行菅は安い、ビンテージ管は高い。300Bでは本家のウエスタンエレクトリック製は、オーディオシステムが組めるくらいで簡単には購入できません。
断然現行菅をおすすめしてます。
アンプを作るときにお金がかかるパーツはどれか、ちょっと考えてみてください。
真空管とトランスが金額的に占める割合が高いです。コンデンサーや抵抗はそんなに高いことはないと思います。
高いビンテージの真空管を購入せずに出費を抑えて、アウトプットトランスにお金を使うことをおすすめします。
アウトプットトランスは、一度完成したアンプで交換が難しいです。また、トランスが違うと電気的特性も変わります。
真空管を交換しても音色はかわりますが特性はかわりません。余談ですが、特性が変わるということは同じ球ではありません。
アウトプットトランスは、ランクで音や電気的特性が変わります。真空管アンプで特に自分の様な古典回路で作る場合は、トランスの音がかなりの割合で出来上がりを支配します。
このような理由から、高いビンテージ球は自作される方にはお奨めしていません。現行生産品にして一台でも多く作ると、段々にいいアンプが作れるようになります。
オーディオ球を買ってますか?
オーディオ球を選んで購入されておりますか。例えば、特殊用途用に改良された7000番代の真空管や類似5000番代の真空管を買われていませんか。
音の意味からは、オーディオ民選機器などに作られた真空管を選ぶことをおすすめします。真空管全盛期のアンプに使われていた球は、真空管アンプらしい音が楽しめます。
もうひとつ、オーディオ用の真空管以外のパワー菅などです。もちろん球の研究を目的とするのであればいいと思います。でも、球アンプを設計して自作するのであればオーディオ用の球をある程度遊んでから手を出すことをおすすめします。
最初は、オーディオ用の球で始めてみてください。
球のストックはお奨めしません
好きで使用予定がない真空管を購入することがあります。
最初のころにこれをするとなかなか手が動かなくなってくると思います。また真空管は、保存管理に手間がかかる部品です。
落としたり、踏んづけると割れてしまいます。箱に入れて置いておくと場所も取ります。自然に空気が入って使えなくなることもあります。
球をストックするのであればトランスをストックすることをお奨めします。トランスは壊れたりしませんから置いておいていいと思います。
また日本製のトランスは東南アジアで人気がありますので、不要になればオークションでも取引が簡単にできます。
また余談ですが真空管は、世界的にみると日本の相場はたかめで海外のかたは日本では購入され内容です。(2020年4月時)
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