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整流管の音質評価 | 5Y3GT 2種の聞き比べ

更新日:

「整流管を変えると音が変わる」
「真空管で好みの音質にチューニングができるのか」

真空管アンプを使い、現在3000円以下で入手可能な整流管を比較試聴した。

結果は、予想と違ったオーディオの趣味にスパイスを与えてくれる結果となった。
評価については次のレビューをご覧ください。

評価対象と試験の方法

評価には当方が作成した6V6GTシングルアンプを使用した。スピーカーはJBLのユニットを使ったオリジナルのシステムになる。

試聴は、整流管を交換しJAZZとクラシックをそれぞれ1曲づつ曲の最初の3分程度で比較した。

内部抵抗の違いが一般的にあるためetracerを使用し特性を電気的にも調べた。100mAの電流を流した際に降下する電圧と内部抵抗は次のようになった。

Sovtec 5Y3GT 約24V/125Ω
Bendix 6106 約35V/200Ω

内部抵抗が変わることにより、出力管およびドライバー管のプレート電圧がかわり増幅率や最終的な出力がかわり考慮の必要があるが現実的にそろえることは難しく今回の試聴では気にしないことにする。

アンプの詳細は記事があるので、興味がある方は記事もご覧ください。6V6シングルアンプの記事: https://chichiblog.fun/?p=259

Sovtec 5Y3GT

DIANA KRALL:LITTLE GIRL BLUE
ゆったりとした曲の流れ、ピアノの高域は少し強調されたようなイメージも受けるがライブなどで時折感じるものと似ている。
ピアノやベースの低域の弦の震え空気を動かしている様子が良く聞こえてくる。
息を吐き出す音などは控えめに感じられるがボーカルの魅力が失われるような形ではない。

ANDRE PREVIN
ROYAL PHILHARMONIC ORCHESTRA
惑星より木星
ティンパニーの叩かれている動きは、分解よく聞き取れる。
中高域の音の分解能がもう少し欲しいと感じる。
ウェットからドライかというとその間といえる音の感じだ。

注意になるが、5Y3は本来直熱管になる。
しかしソブテックの5Y3GTは傍熱管であり立ち上がりに時間がかかる。
大きな問題にはならないと思うがコメントをしておく。

プレートの作り方がBendixと似ている

Bendix 6106

DIANA KRALL:LITTLE GIRL BLUE
音の滑らかさがとてもよく柔らかい音がしてくる。
ピアノのハンマーのフェルトが見えてくるよう。
バーでそっとボーカリストがうたいその場の空気を換えてしまったようだ。
高域がしっかりと出てくるが棘が丸くなったような良さを感じることができる。

ANDRE PREVIN
ROYAL PHILHARMONIC ORCHESTRA
惑星より木星
ティンパニーの叩かれている動きは、分解よく聞き取れる。
中高域の音の分解能がもう少し欲しいと感じる。
ウェットからドライかというとその間といえる音の感じだ。

総評

今回は2曲を自作の6V6シングルを使用して比較試聴を行い曲目により好みが分かれた結果となった。
テストをするまではBendixの圧勝と思いこんでいた。

音楽にどっぷりはまりたい時には球を選ぶという楽しみがひとつ増えた結果となった。

購入先へのリンク

今回の真空管は秋葉原のクラシックコンポーネンツで購入した。
ベンディクスの6106は、在庫限りと思われるが店頭に10本前後残っていた。
ソブテックについては引き続き生産され購入が可能であるだろう。

クラシックコンポーネンツホームページ: http://userweb.pep.ne.jp/classic/open.htm

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