「きれいなガラスの部品がつかわれている真空管アンプはどのような仕組み?」
「真空管アンプに興味があり熱もでるけどどんな構造?」
IC世代のぼくは最初にアンプを見た時に、こんな疑問を持ちました。でも真空管アンプはやさしい音で、リアリティもあって使ってみたい。
このブログでは真空管アンプの仕組みを電気に詳しくない方にもわかりうあすくなるべく簡単に説明しています。専門的な単語をできるだけつかわずに、多くの方にご理解いただけるようにしました。
目次
真空管アンプの仕組みを知る前に
真空管アンプはどのような機器かまずみてみましょう。
真空管アンプに限らずオーディオのアンプは各種再生機器(CD、レコード、パソコンなど)から出力された音楽信号をスピーカーを駆動するための大きな電気信号に変換する器機です。
真空管アンプと特別に呼ばれているものは、電気を増幅するための増幅素子に真空管を使っているアンプを示します。真空管アンプと言わずに管球アンプやチューブアンプということもあります。
真空管て何?
真空管は、電気を増幅することができる電気の素子のことです。ガラスの中は真空になっていて、中の金属に高い電圧を加え電気を流します。この素子の働きで電気を大きくすることができます。
真空管では、再生機器からの小さな電気で大きな電気をコントロール(制御)していいます。 オレンジ色に光るのは、中にフィラメント(ヒーター)と言われる部分があり、フィラメントに電気が流れることでオレンジ色に光ります。
トランジスタアンプ、デジタルアンプとの相違点?
トランジスタも電気をコントロールする電子部品です。大きな違いは電圧と電流です。
真空管はトランジスタの回路と比較して、高い電圧でありながら低い電流で動作をします。
電流が少ないことで、電気回路での電圧降下はすくなくなり電気が流れる部品の抵抗値を考慮する必要がなくなります。
出力トランスや回路のこと
真空管アンプに興味がありましたら、真空管といっしょにぜひ覚えていただきたいのがトランスです。トランスは真空管アンプの仕組みを知るうえで重要な部品のひとつです。
厳密にはマッチングトランスというものです。真空管アンプには、出力トランス(アウトプットトランス・マッチングトランス)という変圧器が使われています。
出力トランスは、真空管アンプ回路内の抵抗値とスピーカーの抵抗値がミスマッチしているため、抵抗値を合わせるために使います。だからマッチングなんですね。
シングル回路というトランジスタアンプでは実用的ではない、回路方式があります。真空管アンプでは多く使われていて、やさしい音でありながらエネルギッシュな音を聞かせてくれます。
歪はいい音の隠し味
歪率がトランジスタより大きくことなりますが人間が音楽を聞くには大きな問題になりません。
逆に歪が好ましく聞こえることがあります。また最大出力もトランジスタと比較すると小さいです。これも日本の家事情であればさほど問題なることはありません。
真空管アンプは、最大出力を越えても回路によっては急に音が歪みません。トランジスタでは急に歪んでしまいクリップします。
歪まないことにこしたことはないですが、ゆるく歪むのでふいに大音量になっても音が崩れにくいです。
5つのポイントのまとめ
- 真空管という電気素子が使われている
- 高圧で少ない電気で動作している
- トランスが使われている
- シングル動作という真空管だから可能な回路がある
- 歪が大きく出力が小さいが、音楽を聞くには影響がなく、むしろ歪は好ましい時もある。
真空管アンプは少量でもディテールがはっきりとでるメリハリのある音がします。また聞き心地のよい音でボーカルのなまなましい感じは特別です。
真空管のスタイルはリビングなど生活空間で使用してもインテリアとして生えます。