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【真空管】6L6シリーズについて

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PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像

6L6は、6L6, 6L6GB, 6L6GCいろいろな球があるけど何か違うの?

互換球として使えないの?

それぞれ

電気的な最大定格がことなります。どのようにアンプが設計されているのかで代わりに使えないときがあります。

詳しくは次からの項目に書きます。

元祖6L6

GBとかGCの追番がついていない6L6のことです。

メタル管とST管タイプがあります。ストレートのタイプは元祖の6L6にはないです。

メタル管が6L6、STタイプが6L6-Gになります。

6L6の最大定格は次のようになります。(RCAのデータシートより)

6L6 A級動作(シングル、プッシュプルとも)

  • ヒーター:6.3V/0.9A
  • プレート電圧:375V
  • スクリーン電圧:250V
  • スクリーン損失:3.5W
  • プレート+スクリーン損失:24W

6L6 AB1級動作(プッシュプル)

  • ヒーター:6.3V/0.9A
  • プレート電圧:400V
  • スクリーン電圧:300V
  • スクリーン損失:3.5W
  • プレート+スクリーン損失:24W

6L6-GB

6L6-GBの最大定格は次のようになります。(RCAのデータシートより( )内はタングソルのデータシート値)

6L6-GBは、6L6を最大定格で設計したアンプには使えないことがわかります。

6L6-GB A級動作(シングル、プッシュプルとも)

  • ヒーター:6.3V/0.9A
  • プレート電圧:360V(400V)
  • スクリーン電圧:270V(300V)
  • スクリーン損失:2.5W(2.8W)
  • プレート+スクリーン損失:19W(22W)

6L6-GB AB1級動作(プッシュプル)

  • ヒーター:6.3V/0.9A
  • プレート電圧:360V
  • スクリーン電圧:260V
  • スクリーン損失:2.5W
  • プレート+スクリーン損失:19W

6L6-GC

6L6-GCの最大定格は次のようになります。(RCAのデータシートより)

6L6より30%程度大きな球であることがわかります。

6L6-GC A1級動作(シングル、プッシュプルとも)

6L6-GC (シングル、プッシュプルとも)

  • ヒーター:6.3V/0.9A
  • プレート電圧:500V
  • スクリーン電圧:450V
  • スクリーン損失:5W
  • プレート+スクリーン損失:30W

A級とAB1級で最大定格は同じ。

トライオード接続

3極管接続として使用も考えられるため比較をしました。6L6-GCは改良がされた球であることがわかります。

プレート電圧プレート損失
6L6/6L6-G275V19W
6L6GB275V19W
6L6GC450V30W

改めて調べてみることで、音のことはおいておいてどのような球を買うかを考えるポイントがわかりました。

ぼくのYoutubeへお問い合わせをいただいたのが調べるきっかけでしたが、うっすらとした記憶がはっきり形になりコメントありがとうございました。

また、ぼくのYoutubeをご覧頂いていない方は、ブログと合わせてご覧いただければ幸いです。


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