MCトランスでどの程度音が変わるのか、、、
以前から試してみたかったゼネラルトランス
ファインメットMCトランス FM-MCT1の
テストを実行しました。
ウエスタンやトライアドなどの
既に製造されていないものに頼らなくても
いい物が手に入ることを実感できた
テストでした。
目次
FM-MCT1とは
このトランスは、ゼネラルトランス販売で取り扱っているファインメット コアを使用したMCカートリッジ用のトランスです。
トランスの仕様は、HPには次の用に書かれています。
- 入力 3-10-40Ω
- 出力 4.7kΩ
- 出力オープンで使用可(お薦め)
- 概略寸法 56x50x90(H)
ファインメット コア
鉄を主成分とした厚さが約20umの金属の薄板です。
結晶粒径をこれまで実現できなかった10nm程度まで小さくして、磁気特性を飛躍的に向上させた日立金属オリジナルの製品です。
詳しくは、日立金属のHPにて
https://www.hitachi-metals.co.jp/products/elec/tel/p02_21.html
テスト用カートリッジなど
カートリッジは、オルトフォンSPUを
イコライザーにはオーディオテクニカ
小型イコライザーを使用しました。
自作品や高級品では、
ここでの色付けが強く出てしまい
テストポイントが曖昧になると思います。
ターンテーブルはパイオニアのPLX-1000を
使用します。
視聴曲
クラシック:ANNE-SOPHIE MUTTER カルメン
最初に気がついたのが、音の立ち上がりと
立ち上がった音の納まり方です。
このトランスを使うと
低域が、それまではボワんと
広がっていたことに気がつき
反応の速い音が出ていると思っていたけれど
まだまだ変わることに気がつきます。
次に気がついたのが
分解能です。
ツイターに077を使っていますが
トランスとこの曲を聴いた時に
ユニットの分解能の高さが
思っていた以上に高いことに
気がつかされました。
オーディオの進化
真空管の世界は、
経済的な産業としては
既に終わってしまいました。
産業としてではなく
ものを作るのは、
ほとんど芸術のように思います。
このトランスにより
レコード盤に刻まれた音楽を
部屋に放つのに
面白いお物があり
芸術的な趣味の深さを感じます。
ゼネラルトランスWEB
FM-MCT1 WEBページ