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【真空管ラインアンプの研究】WE-132型ラインアンプ

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自作のラインアンプを構想中です。アマチュアの設計では不安もあり、手を動かす前に調べ混んでみたいと思います。

まず

妥当性を確認するためにメーカーのアンプに自信が構想したアンプと似た設計が存在しないか確認しました。

一例として

Western Electric(ウエスタンエレクトリック)社のWE No.132-A/Bが、出力トランス付きで6F6(5極管)をつかい、にた設計なので取り上げてみたいと思います。

WE No.132-A/Bとは

山川正光 著の内外真空管アンプ回路集によると、放送局のラインアンプとして設計されたもので、入出力ともトランスが付き600Ωとして設計されています。

初段は348A、2段目に349Aという構成となっています。

負帰還がかけられたアンプで記事によるとS/Nも非常に良いということになっています。

AとBの違いは入力トランスのインピーダンスの違いになります。

入力トランス

回路図では入力トランスは285Rが使われています。B型になると1次側が30Ωと250Ωの対応になります。

コピーする際には、トランスではなく抵抗受けとするのが良いと思います。

Western Electricに忠実にということからトランスをいれるのも面白いと思います。285Rは入手も難しく、見つけても高価でアンプ1台買えるくらいの金額です。

初段管

初段管はウエスタンエレクトリックの348Aが使われています。

348Aの同等管は6J7または6J7Gになります。
348Aと6J7の規格表は次のサイトからダウンロードができます。

真空管規格表データベース:https://tubedata.jp/

動作方式は5極管接続となっています。かなりプレート電流を絞りこんで(1mA以下)で動作をさせています。

2段目

出力段と書きたいのですが、スピーカーを鳴らすアンプでもないため2段目という書き方にします。ウエスタンエレクトリック349Aが使われています、6F6または6F6Gが同等管になります。

真空管規格表データベース:https://tubedata.jp/

ウエスタンエレクトリックの傍熱管は、ヒートアップタイムがものすごく長いです。

自分は、家で音楽を聞くために電源をいれてから1分半(90秒)も待ちたくないのでコピーする場合には一般の球をつかいます。

もっともウエスタンエレクトリックの球は入手性や価格から購入できませんw

初段管と同じで5極管動作になっています。自己バイアス動作としてあり、カソード抵抗の電圧値から電流値を計算でだせるように計測ポイントを出しているあたりが業務用らしいです。

出力トランス

出力トランスは197Aトランスが使われていて、出力インピーダンスは600Ωとなっています。

その他のポイント

この回路で注目するのは、NFBがかけられていることです。2段目のプレートから初段のカソードに帰還がかけられています。

これにより歪が低くなっていると記事にも書かれています。

NFBをかけていますが、ラインアンプというよりも増幅度のあるアンプと思われます。


回路図については次回以降紹介する予定です(下にリンクを追加しました)。最後までご覧いただきありがとうございます。

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