UTCのアウトプットトランスS-16は、どんなトランスだろう?
どんな回路につかえるのかな?
目次
UTC S-16アウトプットトランスについて
Specialシリーズに属している30Wのプッシュプルトランスです。2次にスピーカー用だけでなくラインの600Ωの端子がでているのが特徴です。
1次側はユニバーサルとなっていて、3つのインピーダンスから選ぶことができます。
- 3000(3k)
- 6000(6k)
- 9000/10000(9k/10k)
使用する出力管は、3極直熱管の45から傍熱の中出力のビーム管6L6クラスまでの真空管に幅広く使うことができます。
30Wタイプとなっており、ちなみに真空管の30Wというのは大出力といえます。
ケースはUTCのG-4になっています。
どのような回路で使うのか
ぼくは、このトランスで6L6(5881)のトライオードコネクションのアンプをつくりました。
前段は6SN7GTで位相反転は、インターステージトランスをつかい部品点数の少ないシンプルな回路です。
インターステージトランスをしようすると、回路でノイズがのらないことや上下の波形がきれいにとれること、真空管に高いプレート電圧がかけられるので大きなドライブ電圧がとりやすいといったメリットがあります。
- ノイズがのらない
- 上下の波形がきれい
- 大きなドライブ電圧が取れる
アンプの思い出
参考資料にもありますが
30名くらいの自作マニアが集まったアンプ大会で、準優勝をしたアンプです。テーマがビーム管アンプだったと思いますがベテランのアンプの中よい成績を残すことができました。
アンプ大会では、スピーカー端子の配線しかしませんでした。その後、600Ωのライン配線もおこない前置きアンプとしてしばらく使いました。
音は濃くなりますが、低域や高域が下がってしまいラジオの様なイメージになってしまいました。
音のイメージ
スピーカーを直接つないだ時のイメージですが、分解能がよくエネルギー感がたかい音であったと覚えています。
音楽のエネルギッシュ間をUTCによりより膨らましてくれるような感覚です。モニター的な感じにはなく、うまく聞かせてくれるタイプだでした。
資料(UTCトランスの使用例)
ぼくも参加したイベントについて少し書かれています。UTCの仕様書が記事中に書かれています。アンプ研究科の新氏が書かれた記事です。
http://www43.tok2.com/home/kirifuri/article/2014/r-tec1404_6F6(T)-single-line-amp_ArataT.pdf