TRIODE/トライオード 845 トライオードオリジナル真空管
真空管アンプラバーです!!
大型の真空管845でシングルアンプを作ることを計画しています。よく845を送信管と言われる方がありますが、211が送信管で845はオーディオ用ファイナルチューブ/出力管となっています。
なんで真空管845を211と同じ送信管と言われているかというとその姿です。
大出力を叩き出すのに相応しい大きさとトリウムタングステンによる明るいフィラメントをみてのことだと思います。送信管でもオーディオ管でもアンプを聞くだけなら大きな影響はありません。
話が脱線しましたw
目次
845真空管アンプの回路は
845真空管アンプの回路は次のような回路構成を考えています。抵抗値は製作前なので間違いがあるといけないため消してあります。
電圧増幅1段にドライバー段1段、845出力段という構成です。計算のため増幅率欲しい入力電圧を記載しています。こうすると順番に希望の増幅回路になっているのかが計算しやすいと勝手に思っています。
出力段845の動作について
出力管845はプレート電圧を最大定格より下げて設計しました。一つは依頼をいただいた方の希望で低くしていることが主な理由です。それに従って出力トランスのインピーダンスが下げました。シュミレーションではもう少し高い値が良いようですがISOで30Wクラスの5kは標準品がないためこちらを選びました。
ドライバー段6V6-GTの動作について
845はオーディオ用の真空管で、グリッドリーク抵抗の制限もビーム管や5極管と変わりません。それでも大きな80V近いスイング電圧が必要ですので高いプレート電圧でも音が良い球を選びました。
余談ですが、個人的には電圧増幅管分類の球に高いプレート電圧をかけると音が近々して滑らかさを感じません。定格で動作が可能でも使う電圧に合わせた球選びというものがあるようです。
電圧増幅段の動作について
ここは、拘らないことが拘りです。真空管の教科書的な動作をさせています。増幅度を欲張らずに、プレート電圧も100V未満にしたいと思って定数を選んでいます。
電源回路
電源回路は、ダイオードによる両波倍電圧整流回路のコンデンサーインプットです。コンデンサーインプットですが電圧が高いので物量が投入されました。コストよりも十分なリップル除去や直流の安定度を考えた設計としました。
電源回路の時定数も信号回路よりも低くしてあります。高くすると低域発振の原因になると聞いていますが試したことがなく理論だけではなく実際の例をみてみたいです。各時定数は少しずつずらしてあります。
これからの予定
アンプのデザインを決めて、シャーシの板金図面を作成します。その後加工業者に依頼をして組み立て、試聴、測定というような感じです。まだまだ845の音を聞くまで道のりがありますw
最後までご覧いただきありがとうざいます。
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